「自己肯定感が低い・傷つきやすい・人とうまくやれない それは、“愛着障害”のせいかもしれません。(中野日出美)」という本を読んだ。
大学の頃から、親との関係に悩むようになって(というより、意識できるようになった?)親との関係や、子どもの成長に及ぼす影響などを書いた本を積極的に読むようになった。
それまでなんとなく、消えてしまいたい、自分はいてもいなくてもどちらでもいい、なんて感じていた。
結婚してからはあまり気にならなくなったけど、パッとタイトルが目に入ったので読んでみた。
ざっくり内容を書くと、
- 生きづらさ
- 依存症
- 自傷行為
- 健全でない人間関係
こういった問題の原因は、ほとんどの場合
- 子ども時代の養育者とのかかわり方
である。
親にもさまざまなタイプがあって、子どもに無償の愛を与えられない場合、子どもは愛着障害になる。
しかし、愛着障害は一生抱えていくものではなく、本人の努力とちょっとしたきっかけで立ち直ることができる。
- 安全基地
- 愛の泉
この二つがポイントである。
…こんな感じ。詳しい内容は各々で読んでみて欲しい。
今まで似たような本は何冊か読んだことがあるので、目新しい内容はあまりなかったと感じる。
本の中身はシンプルなデザインで読みやすいし、具体例も多く書かれているので、わかりやすくなっていると思う。
さて、こんな本ばかり読んでいた私の親は「毒親」なのかというと、そんなことはない。
いたって普通の、いい親だった。
じゃあなんで、なんとなく生きづらい感じがあったのか考えたら、次のように思えた。
親からすれば、「こんなに愛しているのになぜ分かってくれないのか」と感じただろう。
私からすれば、「もっと別の方法で愛してくれたらいいのに」と感じていた。んだと思う。
もちろん、高校生のときまでは原因がなにかわからなかったし、言語化することもできなかった。
では、なにがきっかけで考え始めたかというと、大学のときのひとり暮らしだ。
幸い、大学時代はひとり暮らしの許可が出たので、家を出ることができた。
ひとり暮らしは寂しかったけど、楽しかった。
盆正月に実家に帰るたび、不安定になった。
↑これが大きな気づきになった。
そこからネットで情報を集め、図書館で本を読み、原因はこれだ、と思えるようになった。
たぶん、相性がよくなかった。私が求める愛情と少し違ったから、いつももやもやしていたのだ。と。
そして、
人にはそれぞれ個性がある。個性がある以上は相性もある。親子だからといって、必ず相性がいいとは限らない。
だから、親と子が分かり合えなくても、通じあわなくても問題ないし、どっちも悪くない。
そんな風に思えてからは、かなり楽になった。
…とはいえ、すぐにもやもやが消えたわけではなかった。「消えてしまいたい」という気持ちは無くならなかった。
ちょっと長くなるので、一旦終わります。