くみやすのブログ

くみやすの日常や考え事を書くブログ

「使えない奴」

f:id:kumiyasu9383:20191123142411j:plain


 どんな職場にも、小馬鹿にされるような人がいます。表立って悪口を言ったり、無視したりはないですが、その人がいないところで「あのチビ」とか「なんでできないかな」とか嘲られる人。

 1週間も一緒にいれば、なんとなく職場の人間関係がわかります。一番発言力があるのは誰か。下に見られている人は誰か。

 私は、下に見られるのが恐ろしい。できない奴認定をされるのが恐ろしい。知らないところで悪口を言われるのが恐ろしい。

 全ての人に好まれるのは不可能です。それでも、特定の誰かに嫌悪されるのは耐えられない。「嫌われる勇気」なんて持てない。

 だから、誰かを軽くあつかう発言についても曖昧に笑ってるしかない。積極的に参加せず、否定もせず。

 

 だけどあるとき気づきました。その、軽く扱われている人と一対一になったとき、私は無意識に良くない態度をとっていました。その人は、年上で先輩ですし、私は嫌なこともされていないし迷惑もかけられていません。だから、その人が職場でどのような立場であろうと、私は他の人と変わらない態度で接しようと決めていました。

 なのに、目線を逸らしたり、体を傾けたり、してしまいました。

 

 私は、その人と仲良くしていると、他の人に思われたくありませんでした。私まで小馬鹿にされてしまうと思ってしまいました。私たちは、成人した、自立した大人のはずですが、そのように考えてしまいました。

 

 その後、自席に戻り、酷い自己嫌悪を感じました。私はずるい人間だと思いました。

 

 私はずるい振る舞いをしましたが、そのように考えたのは、周りの人もずるい振る舞いをするだろう、と思ったからです。他人を軽く扱う人々は、ずるい振る舞いをする人々です。私はうまい立ち振る舞いが苦手なので、ターゲットになってはいけないのです。

 この考えはわざわざ捻り出したものではなく、自然と、直感的に感じたものだと思います。

 

 

 この出来事から何ヶ月も経ちましたが、未だに決着がつかないままもやもやしています。自分が良くない態度をしている、と自覚してからは気をつけているし、だいぶ改善されてきましたから、最初の心理的負担に比べるとマシになりました。

 

 ちょっと思い出したので、記録しておきます。